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Site icon imageちちもブログ

日々の徒然

DJI Pocket2を買ったけどすぐに手放した。

考え事をする時、散歩をする。特にコロナでリモートが多くなってからは、運動も兼ねているので、割と遠出をする。

3駅くらいは余裕で歩く。だいたい1時間、長いと2時間くらい歩いている。コロナ前もこんなに歩いていたのだろうか。

新しい道を通ってみたり、あてもなく通ったことのない道をさまよったりしていて、新鮮で、考えごともはかどる。

そんな時に、外国人向けに東京散歩動画なるものを見つけた。へー、こんな需要があるんだと面白かった。

自分も散歩してるし、こういう動画を撮れるよなと思った。

でも、カメラのこと知らないし、VLogっていうの?なんかそういうのじゃないんだけど…手軽さを優先して画質が落ちるのはなー、とか、一度スマホで撮ってみたけど手ブレが気になるなとか結局色々と調べて、調べるうちに欲しくなって、気付いたら「DJI Pocket2」が手元にあった。

こんな動画や、

こんな動画を見つつ、

撮りたい画なんかもイメージしつつ、動画を見まくって購入を決意した。

実際に使ってみると、レビューに違わず、使いやすいし、撮って出し(カラーコレクションなどの動画編集をしない)でもかなりきれいに撮れていて、驚いた。

こんなにすごいものが6万円弱で手に入るって本当にすごい世の中だなというなんのひねりもない感想を抱いた。

ところが、数日撮影してみるとある違和感に気付いた。「散歩行くか」は「今日はどこ撮りにいこう?」になり、「この辺行ったこと無いから行ってみるか」は「ここは動画映えるかな?」になり、「あー、あの発言はこう言っておけばよかったな」は「ちゃんと動画撮れてるかな?」になり、と、ぶらぶらとあてもなく散歩をして、思いを巡らす時間が、動画撮影の時間にまんまと乗っ取られてしまっていた。

それが楽しければそれはそれで新しい趣味で儲けもんなのだが、自分の場合は、なんというか、カメラを買ったがゆえに動画撮影をしなければ、という切迫感が勝り、ついには、「カメラがあると散歩がはかどらない」「楽しくもない動画撮影をしている時間、無駄だな...」という状況になり、結局、カメラを家族に譲ったのであった。

いつもの散歩ついでに、見るに耐える動画を撮ろうというのがそもそも破綻していたのかもしれない。世の動画撮影/配信者の努力を垣間見た。楽しくなければ続けられない。