インパクト投資とは、財務的なリターンと並行して、測定可能な社会的環境的影響(インパクト)をリターンに換算する投資。社会・環境への好影響測定を投資リターンに盛り込んだ投資。
当然、通常の投資ではお金が回ってこない分野の課題解決という色合いが強くなるので、リターンは通常の投資に比較したら見込めないはずである。本来であれば、業界団体による拠出や、政府による対応というもので対応するべきゾーンだと思うが、投資家の意識が高まっていった結果、なんのために投資を行うのか(経済的リターンだけではなく社会貢献意識)が見直されて起きている投資行動だと思う。
- 軽く読んだ感じ、インパクト測定・マネジメント(IMM)に関する課題が最も大きそう。
- 市場規模は、投資家にインパクトの結果が共有されている投資が1.5兆円、測定だけはしているが結果共有がされていないものまで含めると3兆円、最大ポテンシャルは5兆円となっている。
- 市場の成長は早く、1年弱でおよそ4倍にまでなっている。
- リスク・リターンの2軸にインパクトという3軸目を加えたのがインパクト投資。
- ESG投資との違いは、インパクト創出を意図しているか、インパクト測定・マネジメント(IMM)がされているかの2つ。ESG投資は経済リターンをどちらかというと重視する。(上図)
- 経済リターンだけを追求すると、いっそのこと仮想通貨でも何でも儲かればいいいという話になる。
ちなみに寄付は1.2兆円(うちふるさと納税が6,700億円)なので、インパクト投資のほうが大きい。