Steamの運営会社のValveは上場していないので売上などが非公開なのだが、Steam Spyなるサイトがデータスクレイピングなどで各ゲームタイトルの数字をビルドアップして、全体の売上などを予想していた。なお、Steam Spyは、各タイトルのユーザー数を開発元に指摘して公式に認めさせるなどしており、信憑性はそこそこある模様。
■ 売上
- FY18年間売上4,600億円。FY17年間売上3,800億円。YonYで20%増加。
- 新規ユーザーが購入するゲーム本数の中央値は1本。2003年の15本から、ユーザー数の増加とともに年々減ってきている。
■ プレイヤー数
- 登録プレイヤー数は2017年末時点で2億9100万人。6300万人は2017年加入プレイヤー。2WAUは5,700万人。
- ユーザー数は2013年から急激に伸びてきている。
- プレイヤーベースでみると中国シェアは19.5%、USAシェアは13.9%。
- 特に中国プレイヤーはPUBGを契機に2017年3月頃から2倍近くに増加している。
- Steamのインストールマシン数ベースでみると、64%が中国語設定、英語は18%となる。ネットカフェへの大量インストールが影響している模様。
■ ゲーム開発者
- 配信タイトル本数は2万本以上。2017年に導入された「Steam Direct」によって参入障壁が下がったことで、2017年には約7700本(全体の36%)がリリースされた。開発者支援の「Greenlight」と同じくらい効果があり、勢いは「Greenlight」以上か。
- 今のところ最もヒットしたタイトルはPUBG。販売だけで$600M超。
- TOP20ランキングに入るには$22Mの売上が必要。
- 1タイトルの購入者数の中央値は9,500UUだが、インディーゲームの1タイトルあたり購入者中央値は5,000UUとなる。2017年以降にリリースされたインディーゲームの1タイトルあたり購入者中央値は1,500UUとなる。