自動車のフロントガラスに「マイノリティ・リポート」ばりにARで情報が表示される未来はワクワクするが、よく考えてみたら、完全自動運転時代には不要になりそうだ。
ARフロントガラス(Head-Up Display、通称HUD)のプレイヤーは限定的で、WayRayとEnvisicsとDigiLensくらいしかお見かけしない。
WayRayはポルシェがリードして投資をしているようだ。
WayRayのホログラフィックAR HUDにポルシェなど自動車メーカーが800万ドルを投資
確かに、完全自動運転時代においても、人が楽しみとして運転するという未来にかけているメーカーはHUDが必要となる。
カーレースとかでも活躍しそうな気配。
日本でも、カーナビ注視が自動車交通事故原因の半分以上を占めるし、運転支援技術としては活躍しそうではある。
カーナビがなかった時には、ゼンリンの地図見てたとか信じられないくらい、カーナビ無しでは出かけられないが、HUD登場によって同様の利便性が発揮されるだろうか。
一部、リアル店舗のマーケティングに使える、という話があるが、ぶっちゃけ、そこから見えてない場所の情報が具体的に提示しにくそうだから、あんまりだと思う。
実際に視界に入る頃に情報提示しても通り過ぎちゃう。「ここのスタバで使えるお得な..」とか言ってる間に通り過ぎてしまうという。気が散って事故起こしそうだし。
2030年末までに約8,000億円市場になるという予想がされているが、自動運転ができるまでの10年くらいは確かに使われるのかもしれない。ただ20年後はどうかな。
自動車用ヘッドアップディスプレイ(HUD)市場-製品タイプ別(フロントガラスHUDとコンバイナーHUD)、アプリケーション別―グローバルシナリオ、市場規模、見通し、傾向と予測2022-2030年
現行のカーナビと連携できるHUDは1万円以下で買える。