携帯電話通信キャリアを、S社から格安SIM(MVNO(Freetel))に乗り換えた。端末は、iphone6(S社)からGalaxy S6(d社)へ。
- 乗り換えのきっかけ。
- MVNO拡大の障壁。
- 端末の選び方。
- どこのMVNOを選ぶか。
乗り換えのきっかけ。
S社の更新月が来たのでいいきっかけと思い。月々8,500円の携帯料金が、2,000-3,000円になるのは魅力的。あと、Super Fridayだかなんだかのあのこすい戦略のカモ(資金源)になっていると思うと、なさけなくなってきたので。で、どうしようかなとか思いながらS社にMNP(番号そのままキャリア乗り換え)のやり方聞こうと思ってサポートセンターに電話したんだけど、ものすごく邪険にされて、MVNOに乗り換えを決意した。
MVNO拡大の障壁。
で、今回乗り換えるってなって割りと心理的な障壁あるなと思った。MVNOはまだ拡大フェーズだと思うのだけど、その障壁を超えられるかがカギな気がする。主に価値観部分だとは思うのだけど。技術的障壁やコスト的なデメリットはないように思える。
拡大フェーズにおいて格安SIM(MVNO)の障壁はこんな感じか。
仕組みとかよくわからないから面倒くさいと思われてしまう。
ある程度のリテラシーがないと、そもそも仕組みがわからなくて諦めそうだと思った。その学習コストが払えて、かつケータイ料金を自分で払っていて経済的なメリットある人たちにしか検討されなそうなのが課題か。実際仕組みを理解するまでちょっとかかるけど、思っているほどではなかった。
「白ロム」「SIM解除」とか怪しそうだし、何か起きてケータイ使えなくなったら困る。
これも仕組みと用語を知ってしまえば何の事はないが、イメージがひとり歩きしている気がしている。繁華街のグレーなケータイ屋のイメージ。でも実は赤ロム保証とか、MNPの仕組みとか、MVNOのサポートセンターとか意外にしっかりしている。実際全然困らなかったし、参考記事ややってみたブログがたくさんある。あとMVNOの電話サポートは大手キャリア(S社)よりよっぽど親切丁寧。ただ、怪しいというのは、世の中にMVNOが浸透するのを待つほかなくて、大手キャリアとの差額数千円/月を安心料と思って我慢できてしまうレベルの人も多いかと思う。怪しさにまさるコストはなし。
用語についてはここが詳しい。
「白ロム」「赤ロム保証」
「SIMフリー」
実店舗がないからいざという時困る。
近くにMVNO乗り換え経験者もいなくて聞けないし、自分と全く同じ状況じゃないと頼っても意味なさそうなのでリアル店舗員がいないというのは、不安になるというのもわかる。いざという時文句言えるからね。ただ、実店舗員がやってることを考えればわかるけど、大手キャリアとMVNO業者の対処に差異はない。(結局ググって出て来る情報教えてくれるだけ。)
他にも、最新端末を入手しづらい可能性がある、通話料が気になるなどあるけど、瑣末かなと思った。
なので、仕組みに関する学習コストをいかに下げるかが普及のカギだと思う。アンバサダー制度導入とか地味に効きそう。また、Freetelのサイトの作りは素晴らしく分かりやすかった。もう一つ検討していた楽天モバイルはすんでのところでオプションだの何だのよくわからない画面に遷移して離脱した。大手キャリアに対してMVNOって「安い」「シンプル」「明瞭会計」ってのが売りだと思うのだけど、足並み揃えない業者がいると普及のブロッカーにはなりそう。会社の社用端末に導入するとかはコストカットという意味で、別口で普及しそうだけど。各社価格帯、料金体系は結構似通っていて差別化は難しいけど(まだパイの取り合いでとりあえず宣伝戦略とかの戦いになりそうだけど)、やるなら実店舗サポートとかかな。元キャリア端末のMNP、SIM解除から請け負えるようになったらいいけど、大手キャリアが第三者のSIM解除を絶対解禁しなさそう。その点、d社は全端末SIMフリー対応で真っ向勝負してて偉いと思う。
端末の選び方。
まず、S社は端末をS社から買った本人以外はSIM解除できない上に、そもそもSIM解除できる端末が限られている。手持ちのiphone6はSIM解除対象外だったので、この時点で端末購入は必須に。a社は本人以外でも契約後180日以上経っているものであれば3,000円程度で店舗でSIM解除できるよう。d社はSIM解除しなくてもMVNOのSIMが使える。(SIM解除するにはd社から端末を買った本人である必要があったはず。あと契約後180日以上縛りも。)
またMVNOによって端末キャリアの相性がある。(というより、どこの大手キャリア(MNO)の基地局電波をMVNOが借りているかという話っぽいけど。)
例えば、mineo、UQ mobileはa社端末しか動作保証していないなど。その視点で考えると、d社網を使っているMVNOが多いので、プランなど比較するという意味でも、今後MVNO間で乗り換えをするかもしれないという意味でもd社の端末を購入するのが良いと思い、Galaxy S6 32Gを購入した。中古で34,000円くらいだった。
どこのMVNOを選ぶか。
まず、通信料。5G通信プランだと軒並み2,000円/月前後で大して決め手にならない。LINEやポケモンGoの通信量が無料になるとかも差別化として弱い。
次に通話。店の予約とかちょっとした仕事の電話とか、気にせずかけたいので、かけ放題プランがあるところがリード。1回の通話がX分以内なら何度かけても月額XX円みたいなプラン。流石に何分でも何回かけてもXX円って感じのMNOには劣るけど、5分かけ放題とかなら問題ないかなと。知人との長時間通話はLINE使えばいいし。
この時点でFreetelと楽天モバイルの二択。
DMMの海外プランってのが直近海外旅行の予定があった自分としては気になったけど、イモトのWiFiでいい。
最終的には、よくわからん関連サービスの宣伝とか挟んでこなくて、ステージ制で料金変動のFreetelに。
乗り換えの手順としては、
1. d社のGalaxy S6を購入。
2. S社にMNP予約番号を発行してもらう。(電話のみ)
3. ネットでFreetelに会員登録&SIMカード申し込み。この際にMNP予約番号が必要。
4. FreetelからSIMカードが自宅に届く。約2日。
5. SIMカードをGalaxy S6に入れて、APN設定。これは説明書通りにやればOK。
6. Freetelのサポートセンターに、前の端末(iphone)から乗り換え準備完了の旨を伝える電話をする。
7. 乗り換え完了。
とまあ、なんの難しさもなかった。
で、MVNOに乗り換えて2週間くらい使ってるけど、電池持ちもGalaxsy S6は問題ない。フルでネットとかアプリとか使っても1日使える。電波も困らないし何より料金が安い。管理画面に料金つぶやくTweetボタンつける自信はすごいけど。
Freetel増田社長のこのインタビュー見ると、真摯にユーザーと市場に向き合ってる姿勢がひしひしと伝わってくる。応援したい。
正直、MNOの通信キャリアとしての価値はどんどん薄れていく気がする。最終的には基地局のメンテ要因でしか無いんじゃないかな。最低限の設備投資で、月々の料金割引に積極的に利益還元していくMVNOと、かたやユーザーから搾り取った金をマネタイズできていない他事業に投資し、リアル店舗という手離れの悪い宣伝費を持ち続け、他者協業などのしがらみで余分な機能やキャンペーンでお茶を濁すようにユーザー還元するMNO。通信キャリアとしての勝敗は明らかでは。
いい買い物?をしたなと思った2016年末だった。
追加で、今回iOS→Androidの乗り換えをしてみて思った点もメモ。
■ いいところ
- ウィジェットやホーム画面のカスタマイズが細かくできる。
- Chromecastで画面ごとキャストできる。
- 電子マネーバンザイ。
- バックキーめっちゃ便利。アプリ間のシームレスな移動が心地いい。
- 通知バーからの着信が地味に良い。着信受けつつLINE返信止めなくてよかったり。
- GearVRすごい。
■ 気になるところ
- LINE通話しながらブラウザ操作すると通話が不安定になる。(自宅WiFiなので端末起因)
- おサイフケータイのせいで、クレカをケースに入れてオートチャージとかできなくなった。
- クレカと分離しておサイフケータイ運用に。
- GoogleIMEの学習速度が遅い。Appleのタイポ直してくれる日本語入力の便利さが懐かしい。
- 電子マネーの履歴、アプリの使い勝手が楽天Edy以外クソ。
- モバイルSuicaとWAONはガラケーのアプリでやばい。
- 電池の持ちが若干不安。1日充電せずにフル使用すると、15時くらいに瀕死に。
- MicrosoftPixがない。無音カメラださい。
- ファイル操作ができる一方で、画像がギャラリーに入ってくれなかったり若干手間。
- Twitter公式アプリの上部メニューが出たり消えたりうざい。(これはGalaxyのタッチ感度の問題っぽい)
- Macで着電できなくなった。
- アプリの完成度がまちまちでiOSでは優秀でも、Androidでは立ち上がらないものすらある。
結論、Appleは偉い。Androidアプリって審査ないからソフト体験の良い悪いが激しい。UIしょぼいの多い。あと、一度開いただけで勝手にローカルプッシュしてくるアプリが多い。オプトアウトでプッシュ消せるからまあいいけど。ロック画面とか乗っ取らないでほしい。ES smart lockとか。AVGとか。