昨年末、Netflixの会員数が1億人を突破したらしい。平均で月額700円とすると、1ヶ月で700億円の収益。
それだけ多くのユーザーがいれば、その好みも多種多様に及ぶ。会員ひとりひとりがその人の好みの中で最大限満足するようなコンテンツをいかに露出するかが重要になるはず。
特に最初のログイン、最初の1ヶ月でどれだけの時間を消費してくれるかが継続にかかっているとしたら、新規会員の好みを知る方法を組み込んでいるはずと思い、調査してみた。
本垢はNetflix日本上陸とともに作った。「最初ってテキトーに使わせた上で徐々に自分好みの作品が出てくるようになったんだっけな。」とかよくわかんなくなったので、新しいアカウント作って調査した。
まず、普通に会員登録的な事をした後に出てくる画面。
デバイスごとに利用シーンが意外に決まっていて、同じ人でもスマホでみるコンテンツとPS4でみるコンテンツが違うとかかな。そこまで見えてるんだろうな。
複数の人でアカウントを共有するというのを無視していないのは偉い。各人を取り込もうとしている。自分たちの提供したい体験が前提(1人1アカウント)がひっくり返ることで提供できなくなる可能性まで考慮している。
出た。てかこれを待ってた笑 オリジナルコンテンツも入れてるのがどうしてかな強気。初回だからNetflixのコンテンツに触れてないはずなので、定番名作、最近の準新作、人気海外ドラマとかだけで構成したほうがわかりやすいんじゃないかという気もするが、Netflix内でなにかしらの方法でスコアリングされた結果選ばれているコンテンツ郡とも取れる。
結構ある。
今回は本垢との違いをよりハッキリみるため、超アニメ好きを装って、アニメ3作品を選んだ。「ポプテピピック」「ソードアートオンライン」「日常」の3つ。選び終えると10秒ほどでパーソナライズ完了。
まず細かいけれどマイリストに登録してくれているのは良い。地味に丁寧。
人気の作品にオリジナル+アニメ4作というラインナップ。オリジナルをTOPに持ってくるあたり、相当な自信を垣間見た。
「話題の作品」は、マイリスト作品をまんま利用しているというよりは、マイリスト作品が好きな人はこれをよく観てて、Netflix内でも人気がある、もしくは最近公開されてViewが伸びているというような作品を選んでいるんじゃないかな。新しい出会いを提供してやる、という気概を感じる。
で、セレンディピティコーナーを通り過ぎて下にいくと、マイリスト「ポプテピピック」「日常」が属している「漫画・コミックが原作のコメディアニメ」というジャンルのくくり、「ソードアートオンライン」から「漫画・コミックが原作のアクションアニメ」が出てきた。この辺は鉄板という感じか。まあ観るよねというやつかな。
いやはや、本垢とのコンテンツラインナップの差は歴然。こうやってNetflixがその人色に染まっていくんだろうな。
TwitterもGunosyも似たような感じで最初にパーソナライズしてたのは覚えてて、より多くのユーザーを取り込むには、最大公約数的なコンテンツの出し方だと限界あるよなという結論に達して、こうやってるんじゃないかなとか勝手に思ってみた。