PSVRを発売当初買ったものの、やり込めるソフトがあまりなくて放置気味だった。
バイオハザードやグランツーリスモといったキラーコンテンツっぽいものの存在は知っていたが、どうしても視点が動くと”VR酔い”してしまうのである。
おそらく自分は人より三半規管の何かが敏感なのかよくわからないが、酔いやすい。車酔いもひどいし、タクシーなんて乗り込んだだけで気持ち悪くなる。
PSVR購入当初も、ちゃんと楽しむことができたのは、視点が動かない系のコンテンツのみだった。
「PSVR 酔わない おすすめ」とかって調べて出てきたソフトを試してみても、三半規管の強い方々の基準なのか、余裕で酔った。
ということで、車酔い弱者の自分でも、”VR酔い”せず楽しめたソフトを記録していく。
第一弾は「MOSS」という箱庭系アドベンチャーパズルゲーム。
視点:固定
ジャンル:アドベンチャー、パズル、箱庭
発売日:2018/02/27
開発:Polyarc
酔わない度:まったく酔わない。3時間くらいは余裕でできる。
これはもう最初で最後になりそうなくらい衝撃を受けた。初めて「VR WORLD」を友達の家でやったときくらい叫んだ。まず、世界の作り込みが半端ない。本当に目の前に小さな世界が現れたかのような感覚に陥り、没入感が極めて高い。グラフィックのクオリティも高く、何もせずにずっとその世界を覗き込んでいたいという気持ちにすらなった。頭の前後左右のトラッキングが素晴らしく、ステージの隅々を上から横から斜めから覗き込み、謎解きをしていくシステムはVR特有の楽しみ方である。身を乗り出して、ぐいっとダンジョンの隙間を覗き込んでアイテムを見つけたときには、発見した喜びが一層感じられた。
じっくり楽しんだので6時間位でクリア。続編があるようなので、絶対買おうと思う。
それにしても、この完成度は現時点で最高峰だと思う。世界観がツボったという部分もあるが、細部の作り込みと操作感の心地よさが素晴らしい。
3200円弱でこの体験ができるなんて、儲かってるのか?と思ってしまう。
どんな規模感で作ってるのかな?と調べてみたのはこちら。コロプラVRファンドがお金を入れていて、3.5億円資金調達、15人チーム、2年でリリースという具合。今スマホゲーム作ろうとすると、お金もチームも時間もこの倍くらいかかってることを考えると、スマホゲームは競争が激化しているよなあ。
家庭内エンタメとしてはまだハイエンドかもだけど、世界から隔離されるVRって、TVゲームでは味わえない気分になれるから、徐々に入り込んでくると思うな。